› 磐田市下本郷 養福寺の弟子 袋井市小山 雲江院住職のブログ › 養福寺の行事 › 執着 お礼は必ず言って欲しい? ◎3月予定 ・10(日)坐禅会 ・6日(水)ヨガ ・ベビーマッサージは要お問い合せ
2019年02月25日
執着 お礼は必ず言って欲しい? ◎3月予定 ・10(日)坐禅会 ・6日(水)ヨガ ・ベビーマッサージは要お問い合せ
2月24日(日)に、月1回の坐禅会を修行しました。
今回は〝執着 お礼は必ず言って欲しい?〟というお話をしました。
江戸時代に活躍した禅僧に、仙厓(せんがい)という和尚がいます。
この和尚は一風変わっていて、親切にしてもらった際、黙って丁寧にお辞儀はするのですが、絶対に〝礼〟を言わない人でした。
ある日、仙厓和尚が寺に帰る途中、下駄の鼻緒がプツンと切れてしまいました。
すると、近所の豆腐屋のおかみさんが、手ぬぐいを裂き、鼻緒をすげ替えてくれました。
しかし、仙厓さんはいつも通り、黙って低頭して帰りました。
ところが気持ちがおさまらないのはおかみさん。
「こんど来た和尚、立派な人だという話だけれど、礼儀も知らないようだ。
困っているみたいだったから、下駄の鼻緒をすげ替えてあげたのに、礼の一言もなかったよ。」
・・・と、会う人毎にぼやきました。
それを聞いた人が仙厓さんにそのことを告げました。
「そうか…。おかみさんは〝礼〟を言ってもらいたかったのか…。」
「礼を言うと、帳面から消えてしまう。わしはお礼を言って帳消しにせず、胸におさめて忘れまいと、低頭しておるのだが…。」と静かに仰っしゃいました。
さて、皆さんはこのお話を聞いてどう思いますか?
仙厓さんに対して、屁理屈をいう和尚という感想を持った方もいるかもしれません。
実は、このお話は「人からの礼(報酬)を期待して親切をする事や、礼(報酬)のあるなしで喜んだり腹を立てたりする事は本当に善行なのか?」という事を考えさせてくれます。
見渡すと確かにいますね?〝お礼〟を言われたがりの人…。
私たちは、他人に何かをすると、すぐその行為に捉われる傾向があります。
「私は〇〇さんにこんなにしてあげた」と言い、「もう少し感謝されないとわりに合わない」など批判します。
しかし、そう思った時点で既にその行いは「善行」ではなくなってしまうのです。
豆腐屋のおかみさんは、仙厓和尚さんの困っている姿を見掛け、鼻緒をすげ変えるまでは〝無心=善行〟でした。
けれども、お礼の言葉をもらわなかった途端、期待していた礼という報酬を貰えなかったのに腹を立てたのでしょう。
善行が台無しになり、全くもったいない事だと思います。
禅僧は、仏道を歩む為には他人にどう思われようと構わないという、一筋縄ではいかない和尚が多いのです。
仙厓さんは、礼を言わない自身の行動で周囲の方々に、本当の善行について〝説法〟していたのでした。
このお話も禅を志す僧侶の間では、有名なお話です。
・・・けれども、私はまだまだ仙厓和尚さんのような度量はありません。
胸におさめながらも〝有難うございます〟と伝えたいと思います。
さて、3月は3月10日(日) 朝7時より
「養福寺 座禅会」を行います。
8時頃の解散予定です。
※諸事情により、朝のお粥サービスは、お出し出来る時と出来ない時があります。
坐禅は、とっても心と体に良いですよ。
養福寺の坐禅会は、和やかな雰囲気が特徴です。
主な対象は(超)初心者です。
お申込みは不要ですが、出来れば連絡(メールや電話)を頂けると助かります。
また、出来ましたら500円くらいのご奉納をお願いします。
(賽銭箱に入れて頂いています。)
(この浄財は、お寺の維持や座布の購入等にあてられます。)
宜しくお願いします。
★3月の「お寺でのんびりヨガin養福寺」は
6日(水)の10時より
●参加費は当日500円を集めます。
※予約不要
●持ち物:ヨガマット(バスタオルでも可)
飲み物(ペットボトルでも可)
●ヨガ教室は先生をお招きしています。
こちらも、初心者対象・年齢不問♪
大体10人くらいで、簡単なヨガを楽しんでいます。
初心者さん・人見知りママ・老若男女を問わず大歓迎。
お待ちしています。
※キッズスペースあり
(注)お子様連れも大丈夫ですが、お子様の見守りや安全管理は保護者の方の責任の元でお願いします。
先生のブログ https://encircle.hamazo.tv
★3月の「お寺でタッチケア(ベビーマッサージ)in養福寺(タッチケア)」は要お問い合わせ(先生が育児のため)です。
※お気軽にお問い合わせください。
こちらも先生をお招きしています。
時間: 10:15より(2回目以降さんは10:30)
会場: 養福寺 磐田市下本郷1363-1
電話: 0538-32-4386
詳細・ご予約は http://mommying.net/page77まで・・・
初回 2,000円(お土産オイル+割引券付き❣)
2回目以降 500円(オイル付きは700円)
となっています。
人見知りママも大歓迎!お気軽にどうぞ(*^▽^*)
今回は〝執着 お礼は必ず言って欲しい?〟というお話をしました。
江戸時代に活躍した禅僧に、仙厓(せんがい)という和尚がいます。
この和尚は一風変わっていて、親切にしてもらった際、黙って丁寧にお辞儀はするのですが、絶対に〝礼〟を言わない人でした。
ある日、仙厓和尚が寺に帰る途中、下駄の鼻緒がプツンと切れてしまいました。
すると、近所の豆腐屋のおかみさんが、手ぬぐいを裂き、鼻緒をすげ替えてくれました。
しかし、仙厓さんはいつも通り、黙って低頭して帰りました。
ところが気持ちがおさまらないのはおかみさん。
「こんど来た和尚、立派な人だという話だけれど、礼儀も知らないようだ。
困っているみたいだったから、下駄の鼻緒をすげ替えてあげたのに、礼の一言もなかったよ。」
・・・と、会う人毎にぼやきました。
それを聞いた人が仙厓さんにそのことを告げました。
「そうか…。おかみさんは〝礼〟を言ってもらいたかったのか…。」
「礼を言うと、帳面から消えてしまう。わしはお礼を言って帳消しにせず、胸におさめて忘れまいと、低頭しておるのだが…。」と静かに仰っしゃいました。
さて、皆さんはこのお話を聞いてどう思いますか?
仙厓さんに対して、屁理屈をいう和尚という感想を持った方もいるかもしれません。
実は、このお話は「人からの礼(報酬)を期待して親切をする事や、礼(報酬)のあるなしで喜んだり腹を立てたりする事は本当に善行なのか?」という事を考えさせてくれます。
見渡すと確かにいますね?〝お礼〟を言われたがりの人…。
私たちは、他人に何かをすると、すぐその行為に捉われる傾向があります。
「私は〇〇さんにこんなにしてあげた」と言い、「もう少し感謝されないとわりに合わない」など批判します。
しかし、そう思った時点で既にその行いは「善行」ではなくなってしまうのです。
豆腐屋のおかみさんは、仙厓和尚さんの困っている姿を見掛け、鼻緒をすげ変えるまでは〝無心=善行〟でした。
けれども、お礼の言葉をもらわなかった途端、期待していた礼という報酬を貰えなかったのに腹を立てたのでしょう。
善行が台無しになり、全くもったいない事だと思います。
禅僧は、仏道を歩む為には他人にどう思われようと構わないという、一筋縄ではいかない和尚が多いのです。
仙厓さんは、礼を言わない自身の行動で周囲の方々に、本当の善行について〝説法〟していたのでした。
このお話も禅を志す僧侶の間では、有名なお話です。
・・・けれども、私はまだまだ仙厓和尚さんのような度量はありません。
胸におさめながらも〝有難うございます〟と伝えたいと思います。
さて、3月は3月10日(日) 朝7時より
「養福寺 座禅会」を行います。
8時頃の解散予定です。
※諸事情により、朝のお粥サービスは、お出し出来る時と出来ない時があります。
坐禅は、とっても心と体に良いですよ。
養福寺の坐禅会は、和やかな雰囲気が特徴です。
主な対象は(超)初心者です。
お申込みは不要ですが、出来れば連絡(メールや電話)を頂けると助かります。
また、出来ましたら500円くらいのご奉納をお願いします。
(賽銭箱に入れて頂いています。)
(この浄財は、お寺の維持や座布の購入等にあてられます。)
宜しくお願いします。
★3月の「お寺でのんびりヨガin養福寺」は
6日(水)の10時より
●参加費は当日500円を集めます。
※予約不要
●持ち物:ヨガマット(バスタオルでも可)
飲み物(ペットボトルでも可)
●ヨガ教室は先生をお招きしています。
こちらも、初心者対象・年齢不問♪
大体10人くらいで、簡単なヨガを楽しんでいます。
初心者さん・人見知りママ・老若男女を問わず大歓迎。
お待ちしています。
※キッズスペースあり
(注)お子様連れも大丈夫ですが、お子様の見守りや安全管理は保護者の方の責任の元でお願いします。
先生のブログ https://encircle.hamazo.tv
★3月の「お寺でタッチケア(ベビーマッサージ)in養福寺(タッチケア)」は要お問い合わせ(先生が育児のため)です。
※お気軽にお問い合わせください。
こちらも先生をお招きしています。
時間: 10:15より(2回目以降さんは10:30)
会場: 養福寺 磐田市下本郷1363-1
電話: 0538-32-4386
詳細・ご予約は http://mommying.net/page77まで・・・
初回 2,000円(お土産オイル+割引券付き❣)
2回目以降 500円(オイル付きは700円)
となっています。
人見知りママも大歓迎!お気軽にどうぞ(*^▽^*)
Posted by 磐田市下本郷養福寺の弟子・袋井市小山雲江院住職 at 13:06│Comments(0)
│養福寺の行事