2019年11月18日
一生を終えて残るのは ◎12月予定 ・22(日)坐禅会 ・4日(水)ヨガ ・ベビーマッサージは要お問い合せ
11月17日(日)に、月1回の坐禅会を修行しました。
今回は〝一生を終えて残るのは〟というお話です。
先日、新聞の投稿欄で目を引いた記事がありましたのでご紹介します。
一生を終えて後にのこるのは
会社員 神奈川県50歳
20歳のころ、三浦綾子さんの小説を夢中で読みました。
「続氷点」に「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」という言葉が出てきます。
当時はよく理解していませんでした。
お金がたまれば車を買い、家を買い、果てしないコレクション魂が人間の悲しい性ではないかと。
20代後半で父が、数年後に母が他界しました。
苦労を重ねた両親の人生は何だったのか。
かわいそうに思えてきました。
いずれ身内や友人もこの世から消え、両親が人々の記憶からも消えていくことが。
30代後半になり、あの言葉を思い出しました。
手元に「集めた」ものは、自らの死とともに消えてなくなるでしょう。
でも、「与えた」ものはそうではないと考えるようになりました。
両親から受け取った有形無形の施しを、自らの肥やしにするだけでなく、たすきリレーのように次の世代に伝えていく。
これこそ、自分が生を受けた意味なのかもしれない。
自分のしがない人生は、何百万年と続く人類の営みのほんの一瞬です。
残したいものは何なのか。
考えながら家族と接する日々です。
以上です。
どのような感想をお持ちになったでしょうか?
投稿の中に〝有形無形の施し〟という一文が出てきます。
これは、いわゆる『布施』=善の行為です。
布施の本来の意味は、自分にとって大切なもの(事)を見返りを求めず、貪らずに分け与える事です。対価として支払うものでもなく、お金に限ったものでもありません。
ですから、自分の時間や労力。人に尽くす事、家族に尽くす事も立派な布施です。
他にも、和やかな笑顔。自分の築いた地位(?)を譲る事でさえも布施と呼ばれます。
たとえ家族であろうとも、自分にとって大切なものを分け与える事は、簡単な事ではありません。
しかし、自分だけが良くなろうと「貪り続ける」と、家庭や他人さえ巻き込んで自滅の道を歩むことになります。
さて、お年忌でよく読経する修証義の第1章で、このように説かれています。
※原文は長いので、現代語訳のみ掲載しjます。
(現代語訳)
私たちが死を迎える時、権力者も政治力でも、親戚友人でも、忠実な部下も妻も子も、財産でさえも助ける事は出来ません。
ただ一人、あの世に逝かねばならないのですが、一つだけ持っていかねばならないものがあります。
それは、善と悪の行為と習慣。つまり「業」です。
自分自身の善や悪の行いとその習慣の影響力は、三つの時間差があるのです。
一番は今の行為にすぐ反応が表れます。
二番は行いの影響はしばらくして、あるいは次の時代に表れます。
三番には、はるか後に、忘れた頃に表れます。
自分が行う善行の報いは、必ず表れると考えた方が充実した人生を送る事ができます。
近頃、自身が老いていくことや死ぬことが、家族の迷惑になると考え、必要以上に右往左往する高齢の方がおりますが、本当に残すべきことは何なのか…少し立ち止まって欲しいなぁと思う事があります。
お経は、確かに取っつきにくいですが、曹洞宗には修証義という漢字ばかりではないお経があります。
何百年と続く智慧の宝庫・自己啓発本と捉えても全く差し支えありません。
現代の日本人の生き方に役立つことがとても多く、心の勉強になりますよ。
さて、次回の12月は12月22日(日) 朝7時より
「養福寺 座禅会」を行います。
8時20分頃の解散予定です。
※諸事情により、朝のお粥サービスは、お出し出来る時と出来ない時があります。
坐禅は、とっても心と体に良いですよ。
養福寺の坐禅会は、和やかな雰囲気が特徴です。
主な対象は(超)初心者です。
お申込みは不要ですが、出来れば連絡(メールや電話)を頂けると助かります。
また、出来ましたら500円くらいのご奉納をお願いします。
(賽銭箱に入れて頂いています。)
(この浄財は、お寺の維持や座布の購入等にあてられます。)
宜しくお願いします。

★12月の「お寺でのんびりヨガin養福寺」は4日(水)の10時より
●参加費は当日500円を集めます。
※予約不要
●持ち物:ヨガマット(バスタオルでも可)
飲み物(ペットボトルでも可)
●ヨガ教室は先生をお招きしています。
こちらも、初心者対象・年齢不問♪
大体10人くらいで、簡単なヨガを楽しんでいます。
初心者さん・人見知りママ・老若男女を問わず大歓迎。
お待ちしています。
※キッズスペースあり
(注)お子様連れも大丈夫ですが、お子様の見守りや安全管理は保護者の方の責任の元でお願いします。
先生のブログ https://encircle.hamazo.tv

★12月の「お寺でタッチケア(ベビーマッサージ)in養福寺(タッチケア)」は要お問い合わせ(一組さんでも大歓迎!開催します)です。
※お気軽にお問い合わせください。
こちらも先生をお招きしています。
時間: ご相談・都合の良い時間に合わせますよ♪
会場: 養福寺 磐田市下本郷1363-1
電話: 0538-32-4386
詳細・ご予約は、お寺まで・・・
初回 2,000円(お土産オイル+割引券付き❣)
2回目以降 500円(オイル付きは700円)
となっています。
人見知りママも大歓迎!気楽にどうぞ(*^▽^*)
今回は〝一生を終えて残るのは〟というお話です。
先日、新聞の投稿欄で目を引いた記事がありましたのでご紹介します。
一生を終えて後にのこるのは
会社員 神奈川県50歳
20歳のころ、三浦綾子さんの小説を夢中で読みました。
「続氷点」に「一生を終えてのちに残るのは、われわれが集めたものではなくて、われわれが与えたものである」という言葉が出てきます。
当時はよく理解していませんでした。
お金がたまれば車を買い、家を買い、果てしないコレクション魂が人間の悲しい性ではないかと。
20代後半で父が、数年後に母が他界しました。
苦労を重ねた両親の人生は何だったのか。
かわいそうに思えてきました。
いずれ身内や友人もこの世から消え、両親が人々の記憶からも消えていくことが。
30代後半になり、あの言葉を思い出しました。
手元に「集めた」ものは、自らの死とともに消えてなくなるでしょう。
でも、「与えた」ものはそうではないと考えるようになりました。
両親から受け取った有形無形の施しを、自らの肥やしにするだけでなく、たすきリレーのように次の世代に伝えていく。
これこそ、自分が生を受けた意味なのかもしれない。
自分のしがない人生は、何百万年と続く人類の営みのほんの一瞬です。
残したいものは何なのか。
考えながら家族と接する日々です。
以上です。
どのような感想をお持ちになったでしょうか?
投稿の中に〝有形無形の施し〟という一文が出てきます。
これは、いわゆる『布施』=善の行為です。
布施の本来の意味は、自分にとって大切なもの(事)を見返りを求めず、貪らずに分け与える事です。対価として支払うものでもなく、お金に限ったものでもありません。
ですから、自分の時間や労力。人に尽くす事、家族に尽くす事も立派な布施です。
他にも、和やかな笑顔。自分の築いた地位(?)を譲る事でさえも布施と呼ばれます。
たとえ家族であろうとも、自分にとって大切なものを分け与える事は、簡単な事ではありません。
しかし、自分だけが良くなろうと「貪り続ける」と、家庭や他人さえ巻き込んで自滅の道を歩むことになります。
さて、お年忌でよく読経する修証義の第1章で、このように説かれています。
※原文は長いので、現代語訳のみ掲載しjます。
(現代語訳)
私たちが死を迎える時、権力者も政治力でも、親戚友人でも、忠実な部下も妻も子も、財産でさえも助ける事は出来ません。
ただ一人、あの世に逝かねばならないのですが、一つだけ持っていかねばならないものがあります。
それは、善と悪の行為と習慣。つまり「業」です。
自分自身の善や悪の行いとその習慣の影響力は、三つの時間差があるのです。
一番は今の行為にすぐ反応が表れます。
二番は行いの影響はしばらくして、あるいは次の時代に表れます。
三番には、はるか後に、忘れた頃に表れます。
自分が行う善行の報いは、必ず表れると考えた方が充実した人生を送る事ができます。
近頃、自身が老いていくことや死ぬことが、家族の迷惑になると考え、必要以上に右往左往する高齢の方がおりますが、本当に残すべきことは何なのか…少し立ち止まって欲しいなぁと思う事があります。
お経は、確かに取っつきにくいですが、曹洞宗には修証義という漢字ばかりではないお経があります。
何百年と続く智慧の宝庫・自己啓発本と捉えても全く差し支えありません。
現代の日本人の生き方に役立つことがとても多く、心の勉強になりますよ。
さて、次回の12月は12月22日(日) 朝7時より
「養福寺 座禅会」を行います。
8時20分頃の解散予定です。
※諸事情により、朝のお粥サービスは、お出し出来る時と出来ない時があります。
坐禅は、とっても心と体に良いですよ。
養福寺の坐禅会は、和やかな雰囲気が特徴です。
主な対象は(超)初心者です。
お申込みは不要ですが、出来れば連絡(メールや電話)を頂けると助かります。
また、出来ましたら500円くらいのご奉納をお願いします。
(賽銭箱に入れて頂いています。)
(この浄財は、お寺の維持や座布の購入等にあてられます。)
宜しくお願いします。

★12月の「お寺でのんびりヨガin養福寺」は4日(水)の10時より
●参加費は当日500円を集めます。
※予約不要
●持ち物:ヨガマット(バスタオルでも可)
飲み物(ペットボトルでも可)
●ヨガ教室は先生をお招きしています。
こちらも、初心者対象・年齢不問♪
大体10人くらいで、簡単なヨガを楽しんでいます。
初心者さん・人見知りママ・老若男女を問わず大歓迎。
お待ちしています。
※キッズスペースあり
(注)お子様連れも大丈夫ですが、お子様の見守りや安全管理は保護者の方の責任の元でお願いします。
先生のブログ https://encircle.hamazo.tv

★12月の「お寺でタッチケア(ベビーマッサージ)in養福寺(タッチケア)」は要お問い合わせ(一組さんでも大歓迎!開催します)です。
※お気軽にお問い合わせください。
こちらも先生をお招きしています。
時間: ご相談・都合の良い時間に合わせますよ♪
会場: 養福寺 磐田市下本郷1363-1
電話: 0538-32-4386
詳細・ご予約は、お寺まで・・・
初回 2,000円(お土産オイル+割引券付き❣)
2回目以降 500円(オイル付きは700円)
となっています。
人見知りママも大歓迎!気楽にどうぞ(*^▽^*)
Posted by 磐田市下本郷養福寺の弟子・袋井市小山雲江院住職 at 09:28│Comments(0)
│養福寺の行事